東北医科薬科大学消化器内科

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教授挨拶


佐藤 賢一

東北医科薬科大学は東北薬科大学に医学部が設置された2016年に誕生しました。私は2017年4月に着任し、内科学第二(消化器内科)教室がスタートしました。本学には、「東北地方の医療を支える」という使命があります。従って、当教室も東北地方の地域医療に貢献できる消化器内科医師を育成することを大きな目標としています。具体的には、あらゆる消化器疾患の初期診療に対応できる医師を育てることです。当教室は診療科として消化器内科を担当しております。当科には上部、下部消化管と肝臓、胆膵の4つの診療グループがあります。専攻医や専門分野を決めていない医師はこの4つの診療グループを数か月ずつローテートすることで、消化器全般の臨床について学びます。自分の専門が決まるまで、繰り返してローテートすることも可能です。当院は東北厚生年金病院を前身としており、地方の一般病院の性格を残したまま大学病院となりました。ですから、common disease を診療する機会が非常に多いことも特色です。また、専攻医以上の医師は、専門に関係なく外来の上下部内視鏡検査を担当しています。日常診療における内視鏡検査力を向上させ、維持するためです。当科で学ぶ医師は指導医のバックアップの下自立した検査や緊急処置を行い、努力次第で大腸ポリープのEMR、早期胃癌のESDや胆膵治療内視鏡を経験しています。このように、当教室では地域医療の場で即戦力となれるような教育システムを実践しています。

教室が誕生してから6年が経過しました。現在、当診療科では年間25,000人の外来患者さんを診療させていただいております。6年間で約7,000人受診者が増えています。内視鏡検査総数も年々増加し、年間10,000件以上と6年前より3,000件増加しました。医局員の一人一人が貪欲に多くの患者さんを診療したいと努力した結果であるとともに、多くの患者さんを紹介くださる医療施設の先生方のおかげです。当科に関わる全ての方に感謝しています。今後も本学の使命を果たすためにも、医療連携を密に構築していきたいと考えています。

2023年4月より本学医学部にも大学院が設置されました。当教室では、本人の希望によって、臨床研究でも基礎研究でも学位を取得することができます。また、本学大学院は、社会人として働きながら単位を修得できる制度が充実しています。当教室では、肝細胞癌の進展に対する分子生物学的な研究、AIの胃癌や膵臓癌診断への応用についての研究、炎症性腸疾患に関する臨床研究が行われております。その結果は海外学会をはじめ多くの国内の学会で発表し、論文として報告しております。本人の興味のある分野で研究を行うことを前提として、様々な方向からアプローチします。現在、3名が当教室の大学院生となっており、全て社会人大学院生です。

若い医師が多く、明るい医局です。医学部の学生さんが常に臨床実習に参加しており、賑やかで活気があります。当教室で一緒に働き、学ぶ医師をお待ちしています。私たちとともに、新しい教室を作っていきましょう。